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【全4回シリーズ・内申点の正体】
第1回:内申点の正体(https://naishin-up.com/naishin-ten-toha)
第2回:AAAでも評定4になる理由(https://naishin-up.com/naishin-aaa-demo-4)
第3回:内申点は入試でどう使われる?計算方法と地域ごとのルール(https://naishin-up.com/naishin-keisan-chiiki)
第4回:保護者にできること・内申コーチの話(https://naishin-up.com/naishin-hogosha-dekiru-koto)
第2回目です。
前回、内申点は3つの観点(ABC)をもとに決まると説明しました。
では、3つ全部Aなら評定は5になるのでしょうか。
ならない場合もある が答えです
「うちの子、全部Aなのになんで4なの?」という話、珍しいけどあるんです。これには理由があります。

Aの中にも「幅」がある
観点別評価のAは「到達度80%以上」が一般的な基準です。
つまり、テストで81点でもAだし、98点でもA。同じ「A」でも、中身には大きな差があります。
評定を5にするには、AAAであることに加えて、「3つの観点の平均が90%以上」というハードルを超える必要がある学校がほとんどです。
具体例で見てみましょう。
Aさんの場合 知識・技能 82点 → A 思考・判断・表現 81点 → A 主体的に学習に取り組む態度 85点 → A 平均:82.6点 → 評定は4
Bさんの場合 知識・技能 95点 → A 思考・判断・表現 92点 → A 主体的に学習に取り組む態度 91点 → A 平均:92.6点 → 評定は5
どちらも「AAA」です。でも評定は違う。
「なんとなく80点以上」では足りない
ここが、内申点対策でよく起きる勘違いです。
「80点取れたからもう大丈夫」と思った瞬間に、評定5への道が閉まります。評定5を安定させるには、常に90点以上を意識する必要があります。
これは「完璧主義になれ」という話ではありません。「80点で満足するな」ということです。
じゃあ、具体的に何をすればいいのか
観点によって、必要なアクションは違います。
知識・技能を上げるには
教科書の理解、ワークの基礎問題、用語の定義。ここで失点している限り、評定5には届きません。まず基礎を固めることが最優先です。
思考・判断・表現を上げるには
記述問題の練習です。「答えを書く」だけでなく「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で説明できるようにすること。テスト前に答えの根拠を声に出して説明してみるだけで、この観点の得点は変わってきます。
主体的に学習に取り組む態度を上げるには
振り返りシートや授業ノートの「記述」です。「楽しかった」「頑張った」だけでは評価されません。先生が見ているのは「自分の理解状況を把握して、次にどう動くかを考えているか」です。
たとえばこういう書き方です。
「今日の授業で連立方程式の代入法はわかったが、加減法でまだ符号を間違える。次は計算のルールを確認してから問題を解き直す。」
これだけでいい。難しいことを書く必要はありません。「自分で分析して、次の行動を決めている」という事実を書けばいい。
体育の授業で得をする子の特徴
体育が一番わかり易いので体育で説明していきましょう。特に誤解が多い教科です。
「運動が得意な子が有利」「先生に気に入られた子がAをもらう」そう思っている保護者の方も多いと思います。
でも評価の仕組みは、ちゃんと3観点で動いています。
審判や計測係を正確にこなす。
チームの作戦を一緒に考える。うまくできなかった原因を振り返りシートに書く。
こういう動きをしている子は、運動神経に関係なく「思考・判断・表現」と「主体的に学習に取り組む態度」でしっかり評価されます。
逆に、いくら運動が得意でも、自分の技術を磨くだけで周りに無関心な子は、評定3止まりになることがあります。
「運動できなくても内申点で損しない」というのは本当です。知っているかどうかで、かなり変わる話です。
結局、何が一番大事か
仕組みを知った上で動く、ということです。
「いい子にしなければ」「先生の顔色をうかがわなければ」と思っている子は、たいてい消耗して続きません。
でも「先生がこの授業で何を見ているか」を理解したうえで動ける子は、特別なことをしなくても自然に評価される動きができます。
そしてそれは、誰かに強制されてやることじゃない。理解してから動くから、時間があっという間に過ぎるし、気持ちがいい。
授業は、先生と生徒で作るもの
ここまで観点別評価の仕組みを説明してきましたが、最後に一番大事なことを言います。
内申点を上げる裏ワザは、ありません。
あるのは「当たり前のことを、ちゃんとやる」だけです。
大人になってから、歴史のドキュメンタリーや教養番組が面白くなった、という経験はありませんか。あれ、内容は学校で習ったことと同じです。ただ「知りたい」という気持ちで見るから、面白い。
授業も同じです。
先生のポテンシャルを引き出そうとする生徒がいる教室は、授業の質が上がります。生徒が前のめりで聞いていれば、先生は嬉しいし、もっと伝えようと頑張る。それが良い授業になっていく。
先生を尊敬して、授業をわくわくしながら受ける。そういう姿勢が「主体的に学習に取り組む態度」として評価されるのは、当然のことです。
評価されようとしてやるのではなく、本当に面白がってやるから、評価がついてくる。そして時間があっという間に過ぎる。それが内申点の本質です。
【全4回シリーズ・内申点の正体】
第1回:内申点の正体(https://naishin-up.com/naishin-ten-toha)
第2回:AAAでも評定4になる理由(https://naishin-up.com/naishin-aaa-demo-4)
第3回:内申点は入試でどう使われる?計算方法と地域ごとのルール(https://naishin-up.com/naishin-keisan-chiiki)
第4回:保護者にできること・内申コーチの話(https://naishin-up.com/naishin-hogosha-dekiru-koto)
次回は第3回です。









